ソサイチとサッカーの違いとは? 特徴と楽しみ方の違いを徹底解説
公開:2022.11.29
更新:2023.01.11
サッカー好きの方との会話で、ソサイチに誘われたけど、「名前しか知らない…」と思った経験はありませんか?
サッカーのことは知っている方も多いですが、ソサイチについては明確なルールの違いがわからない方も多いです。
そのため、この記事では、「今度ソサイチに参加する予定だけど、どのように戦えばいいのかわからない方」に向けて、サッカーとソサイチの違いを徹底解説していきます。
ソサイチがサッカーと大きく違いは、7人制・ローバウンド球・コートサイズは3分の1・少年サッカーゴールを使用する点です。
ここからは「ソサイチ」について、さらに詳しく解説していきます。
「サッカー」と「ソサイチ」の特徴
まず、ルールの違いを解説する前に、「サッカー」と「ソサイチ」の主な特徴を解説していきます。
特徴を把握することで、より理解してプレーすることができるようになります。
サッカーの特徴
サッカー(フットボール)は、中世にイギリスで開催された「フットボール祭り」に起源を持つと言われています。また、1863年にロンドンで設立されたフットボール・アソシエーションが現代サッカーの始まりです。
ヨーロッパ大陸や南アメリカ大陸などにサッカーが知れ渡り、徐々に拡大。そして1904年に国際サッカー連盟(FIFA)が設立され、1930年には初のワールドカップ(ウルグアイ)が開催されました。
日本には、1873年に伝えられたと言われ、1965年には日本サッカーリーグ(アマチュア)が発足。1993年にはJリーグが開幕し、2022年現在では58のチームが参加しています。
海外では日常生活にサッカーが溶け込むほど、熱い地域や国があることに対して、日本では地域差がありますが、徐々にJリーグが日常生活に浸透してきているのが現状です。
Jリーグは海外と比べるとまだまだ発展途上ではありますが、伸び代が充分にあります。
そのため、今後の展開次第では、Jリーグも海外のようにサッカーが日常生活の一部となっていくのではないかと予想されています。
ソサイチの特徴
ソサイチは、1950年代頃にブラジル・リオデジャネイロで発祥した7人制サッカーが起源と言われています。
ソサイチという名前は、「Football Society」からきており、社交的サッカーを意味した言葉からきています。また、「Society」はポルトガル語で“ソサイチ”と発音するため、ソサイチという名が競技名となりました。
ソサイチは南米やヨーロッパで盛んに行われており、ブラジルではプロリーグも存在し、2011年にはソサイチ初のワールドカップが開催されました。
日本では、2006年に日本ソサイチ連盟(現・一般社団法人日本ソサイチ連盟)が設立され、ソサイチの普及活動が行われています。
また、一般社団法人日本ソサイチ連盟が管轄・主催するソサイチの公式リーグである「FOOTBALL7 SOCIETY LEAGUE」が開催されており、アマチュアではあるものの、激しく熱い戦いが繰り広げられています。
日本では、まだまだこれからという現状がありますが、公式リーグの他に日本代表チームや日本選抜チームが発足されるなど、年々活動の範囲を広げています。
「サッカー」と「ソサイチ」のルールの違い
続いて、「サッカー」と「ソサイチ」のルールの主な違いを解説していきます。
ルールの違いをしっかりと把握して、ソサイチに参加するようにしましょう。
コート・ボール
サッカーとソサイチのコートサイズとボールサイズについて解説をしていきます。
コートサイズとボールサイズは以下のとおりです。
サッカー | ソサイチ | |
コートサイズ | 縦 90m~120m横 45m~90m | 縦 45~55m横 25~35m |
ボールサイズ | 5号球外周:68~70cm 重量:350g~390g | ソサイチ専用のローバウンド5号球外周:68〜70cm重量:430〜460g |
ゴールサイズ | 幅:7.32m高さ:2.22m | 幅:5m高さ:2.15m ※少年用サッカーゴール |
ソサイチは、サッカーと比べて約3分の1のコートサイズとなっており、フットサルコートとの間ぐらいのサイズとなっています。
また、ボールもサッカーと同じ5号球であるものの、重く弾みにくくなっていることから、感覚としてはフットサルボールと近いです。
そのため、ソサイチのコートやボールについては、フットサルとサッカーの間のイメージで考えておけば良いでしょう。
人数
サッカーとソサイチのプレー人数と交代人数について解説をしていきます。
プレー人数と交代人数は以下のとおりです。
サッカー | ソサイチ | |
プレー人数 | 11人制 | 7人制(8人制) |
交代人数 | 3〜5名 | 交代自由 |
サッカーは11人制に対して、ソサイチは7人制となっています。(ローカルルールとして8人制があることもある)
また、交代人数はサッカーが3〜5名に対して、ソサイチは交代自由です。そのため、ソサイチはサッカーと比べてプレー人数が少ないため集めやすく、また交代も自由なことから、気軽に参加できるスポーツです。
競技ルール
最後にサッカーとソサイチの競技ルールについて解説をしていきます。
主な競技ルールは以下のとおりです。
サッカー | ソサイチ | |
試合時間 | 前後半45分ハーフ | 前後半20分ハーフ(国内リーグ戦)前後半7分ハーフ(アマチュア) |
スローイン | あり | あり |
秒数制限 | GKのみ6秒ルール適用 | 5秒ルールの適用(ゴールクリアランス・フリーキック・コーナースロー・スローイン) ※エンジョイ大会ではなしの場合が多い |
オフサイド | あり | なし |
ファールカウント | なし | あり(6つ目のファール以降はすべてシュートアウトとなる。PA内はPKとなる。前半のファール数は後半開始時にリセットされる) ※エンジョイ大会ではなしの場合が多い |
警告・退場 | 警告:イエローカード退場:イエローカード2枚 or レッドカード | 警告選手は2分間の出場停止となる。2分経過後に審判の許可を得ることで再出場が可能。 ※エンジョイ大会ではサッカーと同様のルールを適用 |
スパイク着用 | 可能 | 可能(会場による) |
ソサイチの競技ルールは、サッカーとフットサルの良いところを採用しています。そのため、サッカーと同じようなルールもあれば、フットサルと同じようなルールもあり、ルールを覚えるまでは注意が必要です。
ソサイチに参加する際は、事前に競技ルールを確認しつつ覚えておきましょう。
「サッカー」と「ソサイチ」の楽しみ方
「サッカー」と「ソサイチ」の楽しみ方について解説をしていきます。
アマチュア大会ベースでご紹介するので、どのような方でも楽しむことができますよ。
サッカーの楽しみ方
サッカーの楽しみ方は、思いっきりボールを蹴れるため、ストレス発散になります。また、サッカー経験者であれば、スパイクを履いてプレーできるのも大きな魅力です。
しかし、アマチュア大会でも試合時間は、ソサイチ・フットサルと比べて長いので、ある程度の体力が必要になるので注意しましょう。そして公式戦以外のアマチュア向けのサッカー大会はあまり多くないので、日程や会場などが限られます。
ソサイチの楽しみ方
ソサイチの楽しみ方は、サッカーと同様に思いっきりボールを蹴れることや、会場によってはスパイクを履いてプレーすることができます。また、オフサイドがなくゴール前でFWが張ることもできるので、カウンターが決まる確率が高いです。
しかし、サッカーと比べて1人あたりのスペースが少なく、トラップミスをするとすぐにボールロストをするので、より集中力が求められます。
まとめ
「サッカー」と「ソサイチ」の主なルールの違いについて解説をしました。簡単にまとめると、ソサイチは、サッカーとフットサルの良いところを取り入れたスポーツです。
また、ボールも思いっきり蹴ることが可能で会場によってはスパイクを履いてプレーすることができます。プレー人数もサッカーと比べると少ないので参加人数も集めやすく、ソサイチはサッカーをプレーしているような感覚を気軽に味わうことができます。
11人を集められずサッカーをプレーすることを断念せざるをえない方にも、ぜひソサイチをプレーしてもらえたら嬉しいです。
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